直木賞作家、東山彰良さんのエッセイ集『Turn!Turn!Turn!』(書肆侃侃房、2022年10月)と神戸。そして神戸海星女子学院大学のこと。

 直木賞作家、東山彰良さんのエッセイ集『Turn!Turn!Turn!』(書肆侃侃房、2022年10月)が出版されました。

 このエッセイの「神戸。三鬼に感じた諦観作家たちを惹きつける街」の章で、東山さんが神戸文学館を訪れた際に立ち寄った講演(神戸海星女子学院大学 箕野聡子教授 担当)のことが紹介されます。

 「神戸文学館で『トアロードお洒落で不思議な国際通り』と題された企画展を見物した。三鬼がいたころのトアロードの写真や、神戸に縁のある作家たちを紹介する展示物をつらつら眺め、神戸海星女子学院大学の箕野聡子先生の講演を聞いた。驚いたことに、多くの作家たちが神戸のことを書いていた。私が好きなところでは野坂昭如、村上春樹、稲垣足穂などなど。ほかにも谷崎潤一郎や堀辰雄、石川達三などの作品にもトアロードが出てくるとのことだった。」「こうまで作家たちを惹きつける神戸の作品舞台としての魅力はなんだろう?」

 作家東山彰良さんの魅力と共に、神戸の魅力も語られるこの一冊。ぜひ手に取って読んでみてください。(もうすぐ大学図書館の新刊コーナーにも配架されます)